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FIT開始から13年低圧太陽光発電所のパワコン交換が「簡単にいかない」理由






2012年7月に固定価格買取制度(FIT)が始まってから、

すでに13年が経過しました。

40円、36円、32円といった

初期FIT単価の時代に開発された

低圧太陽光発電所では、

設備の“経年”が避けられない段階に入っています。

中でも、

パワーコンディショナ(パワコン)について

不安や悩みを抱えている方は少なくありません。



低圧発電所のパワコンは「数で成り立っている」

低圧太陽光発電所の多くは、

  • 出力5.5kW前後のパワコンを

  • 複数台設置する構成

が一般的です。

この構成は、

  • 一部が故障しても全停止しにくい

  • 初期導入コストを抑えやすい

というメリットがある一方で、

交換時期を迎えると別の難しさが出てきます。



「壊れたものから順に交換すればいい」わけではない

よく聞かれるのが、

「故障したパワコンを、順番に新しいものへ交換していけばいいのでは?」

という考え方です。

しかし、実際には

そう単純に進まないケースが多くあります。


パワコン交換を難しくしている現実

① パワコンメーカーの撤退・統合

FIT初期に多く存在したパワコンメーカーの中には、

  • すでに事業撤退している

  • 同型機種の製造が終了している

といったケースが少なくありません。

その結果、

  • 同じ機種での交換ができない

  • メーカーサポートが限定的

といった問題が発生します。



② 別メーカーへの「部分交換」ができない場合がある

「では、別メーカーのパワコンに置き換えればいいのでは?」

と思われるかもしれません。

しかし、

低圧発電所では

系統連系の関係で、一部だけ別メーカーに変更することが認められない

ケースがあります。

その場合、

  • 全台を同一メーカーで交換

  • 設備構成の見直し

といった対応が必要になり、

費用や手続きのハードルが一気に上がります。



③ 中古パワコンによる「延命」という選択肢

現場では、

  • 同型の中古パワコンを探し

  • 一時的に交換して延命する

という対応が取られることもあります。

ただしこれは、

  • 恒久的な解決ではない

  • 次の故障リスクを抱えたままになる

という点も理解しておく必要があります。



見落とされがちな「その他の課題」

パワコン交換を考える際には、

以下のような点も絡んできます。

  • 系統連系の取り扱い

  • 設備認定への影響

  • 工事内容と停止期間

  • 他機器(接続箱・配線等)との整合性

パワコン単体の話では済まず、

発電所全体の構成を見た判断が求められる場面も増えてきました。



「交換時期=すぐ決断」ではなくていい

重要なのは、

パワコン交換の時期が来たからといって、

すぐに結論を出す必要はないということです。

  • 今の発電状況

  • 故障の頻度

  • 部品調達の見通し

  • 今後の運用方針

これらを整理したうえで、

  • 延命を選ぶのか

  • 全体更新を検討するのか

  • 将来を見据えて考えるのか

を判断することが大切です。



これから増えていく「判断のタイミング」

FIT初期に建設された低圧発電所では、

これから数年にわたり

パワコンに関する判断を迫られる場面が増えていきます。

これは、

特別なトラブルではなく、

制度と設備の年数を考えれば

自然な流れでもあります。



最後に

パワコンの故障や交換は、

「壊れたから直す」という

単純な話ではなくなってきました。

発電所全体をどう維持していくのか。

どこまで手を入れるのか。

そうした視点で、

一度立ち止まって考える時期に

差し掛かっているのかもしれません。

本記事が、

今後の判断を考える際の

整理材料の一つになれば幸いです。



※ 本記事について

  • 特定メーカー・機種を前提とした内容ではありません

  • 個別案件ごとに条件は異なります

判断の考え方を整理することを目的としています


 
 
 

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